2020.10.30
地球と暮らす
私たちはグッドネイバーズ工務店は、リノベーションや新築で住宅を売っているのではなく、工務店としての技術と知識を使って、住まい手の暮らしに合った空間を提案することで、豊かな暮らしを提供したいと考えています。
BE HAPPY 、MEET THE ONE(出会った人々を幸せにする)
2020.10.30
私たちはグッドネイバーズ工務店は、リノベーションや新築で住宅を売っているのではなく、工務店としての技術と知識を使って、住まい手の暮らしに合った空間を提案することで、豊かな暮らしを提供したいと考えています。
BE HAPPY 、MEET THE ONE(出会った人々を幸せにする)
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そのうえで私たちが大切にしている
『地球と暮らす』ということについてお話ししたいと思います。
地球と暮らすなんて表現は大げさな言い方ですよね!
でもその考え方は、それぞれの家族によって違う豊かな暮らしを実現するうえで、とても大切なことなんです。
そもそも私たちは、いろいろな地球の恩恵を受けて生活しています。
東西南北があり、また日本という国には四季があり、その場所その時々の風土や気候を生かして、いろいろな知恵と工夫によって暮らしを育んできました。
それと同じでマンションやアパートと違い、新しく購入しようという土地、または今まで住んでいる土地というものには、それぞれの特性があり、たとえ隣同士でもその特性は違うはずです。
その特性を先ずは知ることで、どう暮らしに生かせるかを考えることは最初に考えるべきです。
土地には立地(駅や学校などからの距離など便利な環境。一般的に好立地と呼ばれるところ)によってその土地の価格が大いに左右されます。
土地の形や高低差や面積、方位や接道、侵入経路などによっても価格に影響しますよね。
立地の良しあしや、便利なのかどうかも今の時代大切かもしれません。
ただし、一般的な好立地というところは土地の価格も高く、そう簡単に手に入りませんよね。
でも本当に好立地の場所が豊かな暮らしを育むことが出来るのでしょうか?
もう一つ、土地の価格に影響しない条件にも目を向ける必要があります。
どんな地域で、どんな人が住んでいるのか。隣接する建物の状況。子育てをするにあたっての環境や学区。景観。または親兄弟が近くに住んでいるかどうか。
それらは価格には影響しませんよね、しかしその場所を選ぶにあたってはそういう価格に影響しない部分も非常に重要なことだと思います。
それらのことを踏まえたうえで、希望する場所を探すのですが、
希望の土地を探してもなかなか出てくるものでもありません。
そもそも希望に合った土地などないかもしれません。
土地を探すのではなく土地を選ぶということです。
今ではいろんな立地条件などは、簡単に検索で調べることが出来ます。
そこでどういう暮らしがどうしたらできるのかは、住まい手だけではイメージできないところだと思います。
土地を選ぶには、暮らしをイメージできない状態では決めることはできないはずですよね。
なので、私たちはプロとしての技術と知識をもって、あこがれる暮らしを体現できる知恵を出し、土地選びからお手伝いできればと考えています。
なので、土地を探すのではなく土地を選ぶという観点で
先に述べた地球と暮らすという考え方をもって、今あるそれぞれの土地の特性と、望む暮らしとがマッチングできれば、本当に必要なところにお金が使えるのでは、または使わなくて済むのでないでしょうか。
では、地球に暮らすとは、特性を生かす知恵とはどういうものがあるか
特に影響を与えるものとして、東西南北や四季がありますよね。
それらから受ける恩恵はというと、明るさや陽当たり、景観や風向きなどですかね。
その恩恵を受けるために影響するのが建物の配置です。
リノベーションの場合、すでに配置が決まっていますので、間取りの改善や窓の配置計画などでいかに特性を生かすかを考えます。
新しく建てる場合によくありがちなのは、南を空け(諸条件によって異なりますが)北側に建物を寄せることが多々あると思います。
南を空けようとするのはなぜでしょう。明るい庭が欲しいのか、南側に大きな窓を配置したいのか、それで得られるものは何でしょう。
受けたくない恩恵もありますよね、例えば、陽当たりと明るさは似ているようですが、別だと考えます。
陽当たりが良ければ、余分な熱も取り込みます。冬場はいいですが夏場にはいらないですよね。
明るさも、すべての部屋が明るくなければならないのでしょうか。明と暗をはっきり区別することで暮らしを彩る空間を作り出すこともできます。
だからと言って南に寄せたほうがいいと言っているわけではないんです。
そもそも、周りの環境はどうでしょう。隣地の間取りの状況や隣地の窓の位置など、また隣地との敷地の高低差など、それらの北側や東側などの状況はどうでしょう。
ここで一つ例を挙げたいと思います。先日お引き渡したところですが、南側に公園があり、北と東には隣地の建物が3軒隣接しておりました。
高低差はこちらが少し低い状況です。
そして南北に少し長い形で、西側の道路に接道してありました。
北東側のお家は、こちら側にリビングがあり、リビングからのウッドデッキは設置されており、そちらに寄せるとこちらの建物で陰になってしまします。
南東側のお家は、こちら側が北西に当たるので水回りの小窓が多い間取りになっております。
真ん中の東のお家はリビングから続くお部屋の中窓がある状況でした。
そこで、2階にLDKを配置して、南側に寄せることにしました。
まず、2階にLDKを配置することで、家族が集うメインの空間に明かりを取り込みながら解放感を感じたい。
なので、南側に開放感のある大きな窓を設置しました。しかし、大きな窓だけでは余分な熱も取り込んでしまいますので、外壁面より窓の壁を控え、袖壁と軒により余分な日差しを避ける工夫をしました。
また公園に大きな木があり、室内からの景観に一役かってくれそうです。公園からの視線は天井にしか当たりません。
リビングの東側の窓は、高い位置に配置し隣地とのプライベートを確保し、東からの明かりを取り込みます。
また、西側の窓も高い位置に配置し、西日の熱は軒の出によって遮りながら、沈んでいく夕陽の色を天井に当たるようにしました。
カーテンのいらない開放的な空間の中で家族が集うことが出来ます。
そして北側に高い窓を配置することで、東からの季節風が気持ちよく抜けていきます。
取り込みたくない熱は、方角によって袖壁や庇、アウターシェードの力を借ります。
また、LDKは屋根の直下なので熱を取り込まない工夫と断熱の性能は上げます。
地球の恩恵をしっかり受ける空間になりました。
気になるお庭ですが、南に寄せたので北側が空いています。
玄関も北につけカバードポーチを作り、廊下からの出入りもできるように掃き出しの窓を配置しました。
その先にお庭があります。北側といっても隣地の2軒の間から朝陽がさし、お庭の半分には陽が当たります。そして2mぐらいの高さには常に陽が当たるのです。
そこへ、2mを超える樹木を植え、その樹木に当たった陽が周りを明るくしてくれます。
真夏の暑い日差しをよけて、家族みんなでBBQを楽しめるというわけです。
廊下からカバードポーチ、そしてお庭へ内外の空間の隔たりをなくすことで
家の中だけでなく、外も暮らしの空間と考えることです。
それぞれの場所の特性を見極めたうえで、配置や間取り、窓の位置(高さも含め)を工夫することで解消出来たり、生かせたりします。
その敷地に、必要だと思う大きさの建物を一生懸命工夫して配置しようとするよりも
または車が何台停めれるかよりも、そこでの暮らしをまず考えた方がより快適な生活を育んでいけるのではないでしょうか。
今までの暮らしと、今の暮らし、そしてこれからの暮らしを創造しながら家族のストーリーを育んでいく。
地球と暮らしながらストーリーを育むって言ったら素敵じゃないですか!
地球と暮らすとは、自然の恩恵を受けるためにその場所の特性を見極め、ここでの暮らしに 生かせるための工夫をし、恩恵を受ける地球を守るために、最低限の設備で補う暮らしをしていくことだと思います。