2022.05.31

愛知県・岐阜県で建てるおしゃれでレトロなミッドセンチュリースタイルの住宅デザインとは

どこか懐かしさも感じられるミッドセンチュリースタイル。個性的で温かみのあるスタイルは、30代の子育て世代をはじめ、幅広い世代でも人気があるスタイルです。今回は、ミッドセンチュリースタイルの特徴や、ミッドセンチュリースタイルの家をデザインしていく際に、どんなポイントに気をつければよりイメージに近いおしゃれでレトロな雰囲気を演出できるのか、愛知県・岐阜県で実際に建てられたミッドセンチュリースタイルの建築実例と合わせてご紹介していきます。

「ミッドセンチュリースタイル」ってそもそもどんなスタイル?

ミッドセンチュリーとは、直訳すると「1世紀の中間」。建築・インテリア業界では、20世紀中頃の1940〜60年代にアメリカでブームになったスタイルのことを「ミッドセンチュリースタイル」と呼びます。第二次世界大戦後、戦勝国であるアメリカは復興も早く製造業が一気に発展します。また、軍需により生み出された特徴的な素材であるFRP(ガラス繊維強化プラスチック)や、プライウッド(成型積層合板)の開発により、直線的なデザインが多かったインテリアにも、曲線をデザインできるようになり、デザイン表現の幅が広がったのもミッドセンチュリースタイルの発展に大きく関係しています。

1940年以前のアメリカでは、伝統的な製法で作られる手の込んだ木造の家具が多かったのですが、戦後のミッドセンチュリースタイルは、帰還した兵士が家を立てることで家具の需要も引きあがり、家具の量産化が進みます。そのため、家具の工業化が進み、シンプルなデザインながらもFRPやプライウッド、アルミニウムなどの素材の活用により、それまで再現することができなかった、曲線があるなど、デザインの自由度が高いおしゃれな雰囲気のインテリアを取り入れるようになったのです。当時、その曲線を活かした近未来的なデザインが大きく注目され、一躍ブームとなりました。

また、ビビットな色使いもミッドセンチュリースタイルのポイント。当時流行したポップアートやミニマルアートの影響も大きく関係しています。シンプルな空間の中に、ユニークな曲線やポップな色合いを取り入れるのがミッドセンチュリースタイルの特徴です。

これらの特徴だけでなく住宅をデザインする上でも、いくつかのポイントがあります。次は、ミッドセンチュリースタイルのデザインポイントについてご紹介していきます。

ミッドセンチュリーを醸し出す、おしゃれなフェンスと花ブロックを外観に

アメリカの住宅を彷彿とさせる、ガルバナイズドフェンス

アメリカの一般的な住宅やガレージでよく目にするガルバナイズドフェンス。ラフなデザインがミッドセンチュリースタイルの雰囲気を演出します。防食性も高く、強度にも優れており、デザイン性だけでなく機能面でも取り入れやすいアイテムで、そこにあるだけでおしゃれな雰囲気にしてくれます。

ミッドセンチュリースタイルの象徴的なアイテム、レトロな花ブロックもおしゃれ

花ブロックとは、穴あきのコンクリートブロックのこと。戦後、沖縄で米軍基地内の施設工事においてコンクリートブロックの製造機械が持ち込まれ、製造過程において日差しの強い沖縄の気候に合わせてつくられたのが始まりです。花ブロックのデザインは直線的なものや曲線を描くものなど、美しいデザインのものが多く、やがて全国に広まりました。そういったことからも、ミッドセンチュリースタイルの住宅の外構に多く取り入れられています。レトロな雰囲気も感じられるおしゃれな外観を目指したい方にもおすすめのアイテムです。

 

ミッドセンチュリーな家具がよく映える、ダークでウッディな床

レトロでおしゃれなミッドセンチュリーの家具には、ウッディでダークな色合いの床が良く似合います。あえてキズをつけたり、色を重ねることで使い込まれた風合いを演出するエイジング加工を施した床材はビンテージ感のある家具とも相性がよく、ミッドセンチュリースタイルの住宅で好んで取り入れられるテクニックのひとつです。また、写真のようにヘリンボーン張りの床にすることでデザインをプラスするのもおしゃれ。レトロな雰囲気のなかにモダンな要素もあり、ミッドセンチュリーの雰囲気を引き立ててくれます。

開放感のあるリビングに映える、レトロなソファやアートを飾って

広大な敷地に家を建てることの多いアメリカ。ミッドセンチュリーの住宅は、縦のラインを強調した吹抜けがある住宅もよく見かけます。天井が高く開放的なリビングにすることでミッドセンチュリーの雰囲気を取り入れましょう。また、ビビットなカラーの家具やレトロなアートやオブジェといったインテリアアイテムを取り入れることで、さらにおしゃれ度が増します。シンプルでモダンな雰囲気の中に、板張りの壁やレトロなアイテムが組み合わさることで、さらにおしゃれな空間を演出することができます。

金属を使ったパーツは、ミッドセンチュリーのレトロさ引き立てる

注文住宅で家を建てるのであれば、せっかくなので、ドアノブや取っ手など細部のパーツまでこだわりましょう。ここでおすすめしたいのが、アルミや真鍮などをはじめとした金属を使ったものを選ぶこと。金属でできたパーツは使い続けることで塗装がはがれたり、キズがついてへこんだりと経年変化を楽しむことができます。真っ新なものの良さもありますが、使い込むことに寄って風合いが増し、ミッドセンチュリーの懐かしさのような空気感を味わうことができます。見た目の印象だけでなく、経年変化まで計算して家づくりをすることで、レトロ感を長く楽しめるおしゃれな家を実現することができます。

ミッドセンチュリースタイルは、外観、内装、インテリアへのこだわりから生まれる

いかがでしたか?今回はおしゃれでレトロなミッドセンチュリースタイルのデザインポイントについてご紹介しました。一つひとつのアイテムをていねいに選ぶことで、実現したいスタイルをつくりあげることに繋がります。ご紹介したポイントを参考にしていただきながら、ぜひ自分たちらしい家づくりを楽しんでみてください。

今回ご紹介したミッドセンチュリースタイルの建築実例はこちら

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ファクトリーツール編集部

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