2020.10.30

住まい手は本当のことが言えない

後悔しない建築会社の選び方
住宅建築というきっかけで、その想いを共有してくれる建築会社と出逢うことで、想いをカタチにするということが、未来の豊かな暮らしにつながるはずです。
その家で暮らしを育みながら、20年30年と年月が過ぎるとともに次の世代に受けつなげいかれて、あの人に出逢って一緒に暮らし創りが出来て良かったと思ってもらえることがゴール。

住まい手は本当のことが言えない

さてさて今回のタイトルですけども、住まい手は本当のことが言えない!今まで私がお客様とヒアリングをしてきた中で、全てのお客さんと言ってもいいほど感じてきたことです。

けしてお客さんが嘘をついてるというわけではありません!

どういうことかと言うとお客さんは、やりたいことの本当の理由を正しく伝えることが出来ない!ということです。

そういう状態で、新築住宅もリノベーションにしても、人生の中で大きな出費になることに対して、どこに依頼するといいのかという選択を簡単にはできませんよね。

なので、私が普段心掛けていることを通して、皆さんが建築会社を選ぶさいのヒントになればと思って書いてみます。

なので今回のタイトルに隠れた本当の想いは、後悔しない建築会社の選び方ということです。

1.建築会社を選ぶ基準

そもそも、業者さんの数はどれぐらいかというと、ハウスメーカーや工務店、建売業者など全国で、16万を超える業者の登録があります。施工を請け負っているだけの業者もいると思いますので、実際に請け負うことが出来るのが一割だとしても1万6千社!すごい数ですよね。

建築業者数も多いですが、選ぶ基準も様々ですよね。

構造だけでも、RC造や鉄骨造、軽量鉄骨に木造、木造でも在来軸組み工法や2x4など、最近私が注目しているのは、コンテナハウス!コンテナハウスについては別の回で書きたいと思います。

その他構造以外では、性能、建築会社の規模、価格、保証、注文か規格か!など様々な方向からの選択肢があると思います。

しかし、上記の選択肢は耐震性や、性能はそもそも必要不可欠なものであると考え、違う視点で考えてみたいと思います。

2.請求資料のコモディティ化

住宅を建てようと考えた時、リノベーションしたいと考えた時、まず、スマホで検索してHPで見れたり、資料請求も出来て簡単にどこの資料でもご自宅に届きますよね。

どこに建てるのか、どんな家を建てたいか、今の家をどうしたいか、の前に簡単に行動に移せるアイテムが多いと思います。

 

私はそれでいいと思ってます。届く資料も格段に進化していて、おしゃれなものも多いですよね。

ただし、資料請求やHPで分かることには限りがあります。

なぜかと言うと、最初からこういうお家を建てて欲しいと、具体的に考えることができる人は少ないと思うからです。

見た目や雰囲気だけなら、こんな感じ良いなぁとは思えると思いますが、自分が整理できていない状態で、暮らす場所の特性も分からない、それぞれ違う特性のある場所で、理想の暮らしが出来るのかも見えない、資料請求だけでここで建てる!と決められるのは、よほど決断力のある人か、その資料が素晴らしいか!ですよね。

 

3.後悔しない住宅会社選び

大切なのは次のステップです。

今ならオンラインでも相談出来る環境も整ってきました。資料請求ぐらい簡単に気軽に出来ていくと思います。

資料請求やその会社のHPで、なんとなくここかなぁと数社に絞り込めたとします。

数社に絞り込んだら実際に話しをしに行くと思うのですが、

相談するところで、今からお話しすることを押さえておいた方が、後で後悔することにならないと思います。

 

そしてここからが本題です。

最初に書いたようにどうしてそうしたいのかを建築業者に正しく伝えることは、お客さんにとってとても難しいことなのです。

お客さん自身も伝えていると思っています。

 

4.伝えることは難しい

こんなことがよくあります。

間取りの打ち合わせをしている時に、窓は大きいほうが良いとか、キッチンはこうしたいとかの要望が出ます。

具体的に言っているように聞こえますが、なぜそうしたいのかの理由をちゃんと聞かないと、その理由が分からないまま進めてしまうと、お客さんの言う通りにしたつもりでも

実際に建築した際に、イメージと違うとか使い勝手が悪かったりとか、後々トラブルになるのはよくある話で、

結果、あなた達プロでしょ!なんでこうなるって教えてくれなかったの!なんてことになるわけです。

 

リノベやリフォームでもよくある話で、

キッチンを取り替えたいっていうことで来社され、ヒアリングを重ねると

実はリビングを広くしたいからキッチンの位置を替えたい、替えるのだったら新しくしたい!だったり、

そもそも広くしたいのはなぜ?って聞くと、使い勝手や動線を良くしたい!だったり

キッチンやリビングを明るくしたい!って

キッチンの取り替えや、広くしたいとは関係ないことだったりします。

実際にキッチンを替えたいって要望で1階をフルリノベすることもよくあります。

 

逆に、キッチンやお風呂を新品にしたいと要望があっても、ヒアリングする事で取り替えせずに不満解消出来たことも多々あります。

 

私は常にお客さんに『なぜ?』を問いかけます。なぜそうしたいのか、本当の理由を引き出すわけです。

その上で、プロとしての提案をするわけです。すると、住まい手側からすると、ちゃんと私たちの言ってることを理解してくれているってことになります。

 

5.私たちは住まい手の想いの引き出し手

こんなパターンもあります。

壁紙の色を一面この色にしたい!

良くあるアクセントを付けたいわけですよね

なぜ、その色が良いのかを聞かないと他の色とのバランスが悪かったり、そこに家具やカーテンなど、暮らしに必要な後から置かれるものが分かってないと、その空間の雰囲気を壊しかねません。

 

皆さんは、服や雑貨を買うときには商品を手に取って又はオンラインで見て、自分が気に入ったものを買いますよね。

お客さん自身が、自分の想いとマッチしたモノを選んで判断することができるからです。

レジに持って行ったら、いちいち店員さんが「なぜこれを選ばれたのですか?」なんて聞きませんよね。

私たちはお客さんの声を聞きながら引き出し手として、その本当の理由に着目して具現化するという役割を担っていると考えます。

間取りや仕上げだけではなく、土地選びから資金面に関しても、本当に住まい手側が知りたいことをちゃんと伝えることができているか。

 

だからしっかりとヒアリングすることがとても大切だと言うことです。

ヒアリングも何のためにヒアリングするのか、家売りするためなのか、住まい手にとって有益な情報となるのか。

建築会社側の良さばかり伝えて、住まい手の要望とするところを理解してない相手とは信頼関係は生まれないですよね。

もちろん知識は必要ですが、人それぞれの今の暮らしと未来の暮らしを共有して、知恵を出してくれることが大切です。

6.BE HAPPY,MEET THE ONE

私は相談を通して出逢えた全ての人たちに、「この人に出逢えて良かった!」と思ってもらう事を目指しています。

どこの建築会社での契約となったとしても、、、です。

もちろん建築業者も売上げは必要です。利益は必須です。それは、儲けるためでしょうか。それとも建築を通しての想いをつなげていくために、永続するためでしょうか。

 

少し話しがそれたようですが、建築会社それぞれの姿勢が表れるとこでもあると思います。

 

ついでにもう一つ、リノベして、新築して新しい家は誰でも嬉しいですよね。

しかし私は、そこで暮らしを育んで、20年30年と年月が過ぎ、次の世代に受けつなげいかれて、あの人に出逢って一緒に暮らし創りが出来て良かったと思ってもらえることがゴールだと考えています。

 

住宅建築というきっかけで、その想いを共有してくれる建築会社と出逢うことで、想いをカタチにするということが、未来の豊かな暮らしにつながると思います。

 

人生の大きな決断を、良きパートナーと出逢うことで、未来の豊かな暮らしを実現できることを願っています。

 

スタッフ紹介

前田敏行

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