2020.11.30

機能性と意匠性のステキな関係

ステキな空間に見えるそこには、工夫された機能性があふれてる。

相反する双方のイメージ

機能性と意匠性と聞くと、なんとなく相反すようなイメージを持たれると思いますが
今回はその二つの要素にはお互いに高めあうステキな関係があることを皆さんにお伝えしたいと思います。

機能とは物の働きのことで、それぞれの役割を持ちながら、相互に関連しあって全体を構成しているもの
意匠とは、物の形や色、模様などのデザイン
意味だけ聞くとやっぱり相反するような。。。
しかし、住宅建築での機能性と意匠性にな密接な関係があるのです。
例えを交えながらお話ししたいと思います。

機能性としての軒

外観でいうと、軒がわかりやすいかもしれませんね。
軒はご存じですか。屋根の先端部分の建物から突き出た部分のことを言います。
今では軒のない住宅も多いので、知らない方も増えてくるのかな。

そんな軒の役割(機能性の部分)は、
〇雨漏れの防止
壁と屋根の取り合いは雨漏れしやすく、軒がない場合は十分に雨水の侵入を考慮しなければいけません。
〇窓に直接雨が当たらない
小雨程度なら、窓を開けていても窓から雨が侵入しにくい。
〇外壁に直接日が当たらない
直接日差しが当たらないことで劣化を抑制してくれる
〇軒が出て軒裏(突き出た屋根の裏側、軒天とも言います)があると屋根裏の換気ができる
屋根裏(小屋裏)のこもりがちな空気の換気ができる
〇火災のときに一気に小屋裏までの延焼を防ぐ
などなど、機能性としてもしっかりとした役割を持っており、他の部分を保護するなど相互の関連も持っています。機能の意味通りですね。
昔から当たり前にある風景で、きっと何気なく屋根から突き出てるもの、みたいな認識の方が多いのではないでしょうか。

意匠性としての軒

この機能性あふれた軒がどう意匠性と関わってくるかは、お察しの通りです。(笑)
住宅を建てられた方は、設計中に軒の出という言葉を聞いたことあると思うのですが、
結構簡単に軒の出は〇〇センチです。って言われて特に気にかけずに素通りすることもあったと思います。
屋根から突き出た部分って、意匠性にも大きくかかわってきますよね。
軒についてはもう少し掘り下げて、別の章で書くとします。

室内では、玄関ホールを例に挙げてみましょう。
玄関ドアを開けると、広々とした土間空間!
先ほどの軒とは違い、時代に流れと共に変化が大きいのが土間ではないでしょうか。
土間のことも次の章で書きます。
その広々とした土間空間は、靴を履いたまま中と外を行き来できる空間であり、シューズクロークもあれば、趣味のアウトドアグッズも並び、ロードバイクやサーフボードまで。
今や多種多様な機能性が広がる空間です。
そんな土間が、意匠性に関わらないわけがない(笑)

ステキな空間

お友達のそんな家に遊びに行って、玄関を開けたら『すてき~!』って経験あると思います。
はい!ステキ出ました!
他にも、リビングをガラスの間仕切りを使って、同じ空間にいながらもプレイベートが保てるなどの機能を持たせた空間もステキです。
また、スキップフロア(床の高さが違う)を使い、中空間を利用して部屋にしたり、収納にしたり。
ただ、かっこよく見せようとデザインするより、そこに機能性を持たせた工夫を取り入れることで、より一層かっこよく、ステキに見えますよね。

ステキな空間に見えるそこには、工夫された機能性があふれてる。
以上、機能性と意匠性のステキな関係でした!

スタッフ紹介

前田敏行

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