2021.01.09
これからの暮らしに合った住宅スタイル第一章
いろんなデザインの住宅がある中、どうしても見た目で伝えられやすいそれぞれのスタイル。
スタイルには見た目だけでなく、その空間の在り方や暮らし方のこだわりがあります。
そんなスタイルの例を挙げながら、5回連載にてお伝えしたいと思います。
2021.01.09
いろんなデザインの住宅がある中、どうしても見た目で伝えられやすいそれぞれのスタイル。
スタイルには見た目だけでなく、その空間の在り方や暮らし方のこだわりがあります。
そんなスタイルの例を挙げながら、5回連載にてお伝えしたいと思います。
お家で過ごす時間が増えた今、またこれからもますますお家時間が増えていくであろう世の中、いつもの空間でどう日常を暮らしていくか。
今回は住宅そのものに視点を置き、どんなスタイルの住宅がこれからの暮らしに合っているのか、スタイルの紹介を交えながらお伝えしていきたいと思います。
これからの暮らしを見据えたときに、人と人との接触が減っていくとは言え、家族との暮らし方にはソーシャルディスタンスはありえないし、より家族と暮らす時間が増えることが多くなっていきます。
しかし、生活空間に今までとは違う日常が入り込んできます。テレワークなどの仕事だったり、家族が過ごす時間帯だったり、それがいい面もあれば、ストレスになることも一長一短あると思います。
そんな暮らしの変化に、これからの暮らしに合うんではないかと思う住宅のスタイルの一つにアイクラーホームがあります。
アイクラーホームズとは1940年代後半から70年代にアメリカで宅地開発を行っていた、ハウスメーカーなんですが
ハウスメーカーといっても今や、保護されて文化財的な位置づけになっている地域もあるほどのミッドセンチュリーを代表する住宅です。
そのアイクラーホームズが建築した住宅アイクラーホームの特徴とは
①平屋であること
②家の中と外部との境があいまいなこと
③パブリックスペースに対しては閉鎖的なこと
④外部に対して閉鎖的に対して、プライベートエリアにはガラスを多用して開放的な空間になっていること
⑤アトリウムと呼ばれる中にはがあること
まだ外壁や扉の色、構造に関して特徴がありますがここでは暮らしに関して直接関係ないので割愛します。
いまアイクラーホームの特徴をイメージしながら書いていると、ますますこれからの暮らしにぴったりだと改めて感じます。
まず平屋ですが、すべての家族が間地切られた空間にいるとはいえ同じフロアに存在しているという安心感があります。ガラスを多用することも開放感だけでなく家族の存在を感じられる安心感が生まれます。
そのほかの特徴も外部からはプライベートを守りつつ、アトリウムと開放的なガラス窓によってによって自然の光と、心地よい風を家の中に取り込み快適な環境を暮らしに取り込んでくれます。
また、書斎や子供部屋の空間を小さくすることで家族と過ごすスペースを確保しているのも土地が広く取りにくい日本にとって取り入れることのできる工夫だと思います。
そして、中と外の境をあいまいにして、外部からのプライベートを守れれば庭も含めての生活空間となり、アウトドアリビングとしても使えますよね。
ミニマムに暮らすことも好まれてきた中で、日本での暮らしに取り入れることが出来る要素がたくさんあるアイクラーホーム。
アイクラーホームを確立する中で、キンジ・イマダという日系アメリカ人が深く関わっていたのも日本に合う暮らし方につながるエピソードですね。
そのように暮らし方にこだわりをもって、豊かな暮らしを求めたものが、スタイルと確立されてきたわけです。
こんな世の中でも、居心地のいい空間を皆さんに届けていきたいと思います。