2020.10.03
古木という素材
一言に木といってもアンティーク材としてフローリング材や壁材、柱や梁材など様々。まして、アメリカからの材料もあればイギリスなどヨーロッパからのもの、アジアからのものもあります。それぞれの国が持つ環境や歴史背景、使われ方で同じ材種でも大きく見え方が違ってきます。
2020.10.03
一言に木といってもアンティーク材としてフローリング材や壁材、柱や梁材など様々。まして、アメリカからの材料もあればイギリスなどヨーロッパからのもの、アジアからのものもあります。それぞれの国が持つ環境や歴史背景、使われ方で同じ材種でも大きく見え方が違ってきます。
一言に木といってもアンティーク材としてフローリング材や壁材、柱や梁材など様々。
まして、アメリカからの材料もあればイギリスなどヨーロッパからのもの、アジアからのものもあります。
それぞれの国が持つ環境や歴史背景、使われ方で同じ材種でも大きく見え方が違ってきます。
よく目にするのはバーンウッド。
アメリカ西部の納屋などの外壁材として使われてきたのもです。
風雨にさらされてきた材なので夏目と冬目の硬さの違いにより朽ち方が違ってくる凹凸が激しい材で、表面もシルバーグレーに変色しています。
基本、パオン材が中心で柔らかい材に経年変化が加わっているので、強度を求める所には適さないので一般的には意匠材として使われています。
私達の扱うバーンウッドは東部のもの。
東部は広葉樹が多く、特にオーク材、エルム材が中心となっており、市場も西部のようなものはありません。
山に入り、小屋の現物を確認し、一棟買いをします。
外壁材、構造材、フローリング、天井材、中にはドアや階段などあらゆるものが入ってきます。
建物自体にもストーリーがあり、さらに我々なりのストーリーと噛み合わせる。
素材から空間まで一貫して自社で行うことができる醍醐味だと思います。
アメリカ材、ヨーロッパ材、共に現地で釘抜作業を依頼し、その後、コンテナ詰めをお願いしています。
とはいっても、サイズもバラバラの状態なのでパレット積みなどされておらず、結果はコンテナに一枚ずつきれいに積み重ねて出荷されてくるので我々も当然デバンは一枚づつおろすことになります。
ようやくのことで材を下ろしてその後待ち受けるのは釘抜、クリーニング、定尺カット。
依頼したはずの釘抜もかなり雑。改めて金属探知機で再チェック、というよりむしろやり直し。にほんの加工屋さんは本当にシビアで少しでも金属や砂が噛んでいれば一切してくれない。念入りにしてもまだ見落としが。。
我々の努力は買っていただけたようで、ファクトリーツール専用の刃物を用意してくれるようになりました。
初めて古材をコンテナで輸入。
なけなしのお金で20フィート1本分のループボードを入れた。
1アイテムしか買えない事に考えたのは仕上げバリエーション。
1つの材を5つの仕上げで販売するとこを始めた。
素の状態のもの、ブラシをかけたもの、これをワックスで仕上げたもの、ウレタン塗装したもの、白の塗装をし、サンダーをかけたもの。
これもイギリスの展示会で見たものからヒントを得た。
次に入れたのはT/G タングアンドグループの本実加工されたアンティークフローリング。
中には体育館で使われていたラインの入ったメープル材など、このラインが意匠となるアパレル店などによく納めさせてもらった。
オーク、チーク、マホガニー、イペなど堅木材の小さなピースのパーケットフロアも大量に取り扱った。
現地では施工をコールタールでしていたため、裏面にはびっしりタールが付いていてこる事にうんざりしながら製材をしたり、洗浄をしたりなんとか効率的にと思って思い当たることはなんでもしたけど
他には取り扱っている所がないのも作業をしてみてよくわかった。
製品とするにはあまりにも手間がかかりすぎる。
でも、今もその当時のものがあるので、これに新たな価値を見出し、みなさまに提供出来るよう検討してるので、しばしお待ち下さい。