2021.09.20

新しい暮らしを始めるための選択肢5-②

きっかけはいろいろあるものの、新しい暮らしをどこでどう始めようか悩む方も多いと思います。
また新築だけでなく、マンション暮らしや、中古物件の購入、実家のリノベなどなど
予算はどうか、何がいい選択なのか。
それぞれのメリット、デメリットはどうなのか。
連載第2回目として、今回は新しい場所に新たな暮らしを作り上げた新築を例にあげて参考になればと思います。

住まい手との出逢い

その住まい手との出逢いは、畑として使っていた土地を売りたいとの売り主さんからの依頼で、売り地のチラシを配ったことからのきっかけでした。

売り地の近くの賃貸アパートに住む、ご夫婦と女の子のお子様1人の3人家族でした。

 

初めての印象は、ご夫婦、子供さん共に、さり気なく気取らないおしゃれ感が印象に残っています。

共に三重県ご出身の同級生で実家もご近所さんで幼馴染だそうです。

その時、勝手にお二人へのサプライズを想像していました。まだ初めて会ったばっかりでしたが、その地域の特産の木材が頭に浮かび、どこかに使ってやろうと。

 

初回面談では、その土地を購入したいではなく、気になって来ていただいたという感じでした。

 

 

土地の広さと価格

実はこの気になった土地は、64.2坪あったが、1千9百80万という価格でこの辺りではお買い得な物件でした。

 

それには理由があります。入口が狭く前面道路の幅も4mを切るセットバック(道路中心から2mずつの場所には建築物や工作物は建ててはならない)を必要とする場所で

しかも、それまでは入口道路の真ん中にポールが立っており、おおよそ車が入れない歩道としか見えていませんでした。

 

しかし前面道路は、第42条二項道路(簡単に言うと、建築基準法の法施行以前に道路として使用されており特定行政庁に認められた道路)と言い、土地の全面は道路として認められていながらも、そこから裏通りへ抜ける道は完全に歩道でした。

 

入口に立っていたポールを後退させ、住まい手の前面道路は完全に車では行き止まりの道になる訳です。

そういった要因が価格に反映されて、広いわりにお買い得な坪単価設定になっていたのです。

 

当然気になる物件ですよね。

しかし、この売地をどうぞ買ってくださいとはなりません!

まずは住まい手の暮らしとこの場所がマッチするかどうかのヒアリングです。

なぜ?のヒアリング

はじめは、こんな雰囲気が好きだということはお伝えいただきました。

しかし内装の雰囲気のことで、暮らしそのもののイメージがあったわけでもなく、どう暮らしたいかを引き出す役目としてヒアリングをスタートしていきました。

 

なぜこの場所が気になったのか、今この同じ地域で暮らしてることがどうなのかをもとに

周辺環境で感じてるいい面と悪い面のヒアリング。

実家のことやご兄弟のこと、趣味や好きなこと、これからやりたいことなど、

普段の生活のリズムやルーティーン。

それぞれのご家庭で違うお子さんとの関わり方や将来のこと

など、など、などを なぜ?なぜ?なぜ? とご質問させていただき。

 

この場所が住まい手にとって最適なのかどうかを判断させていただきました。

 

答えは 理想の暮らしはここにある! でした。

 

しかしそこに至るにはヒアリングと共に、大切なこと押さえておかなければなりません。

その土地の特性を見極める! ことです。

 

土地の特性の見極め

地球と暮らす

 

このCOLUMNで例として挙げた土地なのですが

先ほどお話しした入口の奥には、

南側に公園があり、北と東には隣地の建物が3軒隣接しておりました。

高低差はこちらが少し低い状況です。

そして南北に少し長い形で、西側にある2項道路に18mも接道した状況でした。

 

3件の隣り合わせたお家の北東側のお家は、こちら側にリビングがありそこからのウッドデッキが設置されており、そちらに寄せるとこちらの建物で陰になってしまします。

南東側のお家は、こちら側が北西に当たるので水回りの小窓が多い間取りになっております。

真ん中の東のお家はリビングから続くお部屋の中窓がある状況でした。

 

これらの状況によるこの場所の特性として、

①入口道路は狭いが中に入るとプライベート感が保てる敷地状況であること。

②南側は公園ということで将来的にも建築物が立つ可能性は低く、上階からの景観が取り込めること

③東側には隣接している住宅があるが、隣地の駐車スペースが陽を取り込むスペースを作り出していること。

④南から北に風の通り道があること。

⑤これらの条件でこの価格だということ。

 

中の間取りに関しては、上記の記事を見ていただくとわかりますので割愛しますが

 

この場所の特性と、住まい手の理想の暮らしが、私の頭の中でピタリとマッチしたのです。

 

配置と間取りの提案と共に、住まい手が理想とする暮らしはこういうカタチですね!と。

 

ご両親にもその場所を見てもらい、先に新築を立てられた経験をお持ちの、奥さんのお姉さんにもアドバイスをいただきながらこの場所でスタートすることにしました。

新築を新たな暮らしのスタートとすること

新しい場所で新しい暮らしをスタートさせることでのメリット・デメリットはいくつかありますが、デメリットとして予算面での負担が大きくなることが挙げられます。

 

デメリットになる予算面で失敗しないためにも、

まずは決められた総予算の中で、建物と土地にかかる金額だけでなく、諸費用や諸経費、または新しく購入したい家電や家具までの暮らし始まるまでの実総予算を確実に試算し、お伝えすることが重要で

かつ、その中でも土地選びに対しても正しい順序や計画を立てることが重要になります。

 

土地選びに関しては別の機会で『失敗しない土地選び』としてご紹介したいと思いますが

 

この新たな暮らしをスタートさせる場所として、マッチするかしないかは

予算の中でのバランスを住まい手の理想の暮らしと、その場所の特性を見極めて判断することがとても大切だと思います。

 

何が言いたいかというと、住まい手Aさんにとっての80点の土地は、住まい手Bさんにとっての80点の土地ではないということです。

また世の中でいう良い土地、高い土地の基準は、住まい手の暮らしではないということです。

 

しかしその判断をするには住まい手にとって高いハードルだと思います。

私たちプロが、住まい手に寄り添い、住まい手の想いを共有することが大切だと考えます。

 

今回は新築を例として、新しい暮らしを始める選択肢の一つとして実例をあげましたが、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

また次回もお楽しみに!

 

スタッフ紹介

前田敏行

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