2022.08.30

愛知県・岐阜県で家を建てる。間取り決めの前に「ゾーニング」のポイントをチェックしよう

家づくりは、そこに住む人がどんな暮らしをしたいかを思い描くことから始まります。理想の住まいのイメージができたら、いよいよ間取りなどを計画する作業が始まります。そこでまず、それぞれの理想を落とし込んだ間取り計画の前にする作業のひとつが「ゾーニング」。今回は間取りを考える上で大切なゾーニングのポイントを3つご紹介します。

そもそも「ゾーニング」とは?

ゾーニングとは、リビング、ダイニング、キッチン、トイレ、子供部屋、階段…といったそれぞれの部屋の細かな設計をするのではなく、用途の似通う部屋をブロックの様にひとくくりにまとめ、そのブロックを家の中のどこに配置するか、大枠を決める作業のこと。全体から細部を決めていく家づくりの中でも、最初に行う作業のひとつです。

家族がいつも集まり、リビングで過ごす時間を大切にしたい。趣味のスペースは誰にも邪魔されずとことん楽しみたい。住まいに思い描く理想はそれぞれです。その理想のイメージはゾーニングの素となり、設計をするプロに間取りを計画してもらう上でも重要なヒントになります。プロの設計士もこの作業は行いますが、詳細の間取りを作成するわけではないので、自分たちで簡単にゾーニングを行うこともできるのです。

例えば「リビングダイニング」「子供部屋」などと〇の中心に書き込み、どれくらいの大きさで家の中に作りたいかを大小で表し、それぞれの円を縦横に並べてみるのもゾーニングになります。それなら、家づくりを経験したことなくても、自分たちで簡単にできそうですよね。まずは今住んでいる家をゾーニングしてみて感覚を掴んだら、次は理想の住まいをゾーニングしてみるのもよいと思います。イメージが付きにくい場合はモデルハウスやショールを実際に見てみるのもおすすめです。

ゾーニングには、居住スペース、庭、玄関を含めた敷地のゾーニングの作業もありますが、メインは家のゾーニングになってくると思います。家は3つの大きなゾーンに分けることができます。この部屋の隣にはどんな部屋がくっついている方が住みやすいか?などを少し具体的に考えたいので、ここからは家の3つのゾーンについてご紹介していきます。

 

ゾーニングの中でも大きな割合を占める「パブリックゾーン」

「パブリックゾーン」とは、住まいの中で中心となるリビングやダイニングなど、大きな割合を占める部屋の集まりです。テレビを見ながらくつろいだり、食事をしたりと家族が集まるスぺ―スはその家の中でも大きな割合を占めることが一般的です。パブリックゾーンは日当たりがよく、玄関などからも近く入りやすいなどのポイントを考えて位置を決めていくとよいでしょう。

また、日当たりの観点から、近頃では2階にパブリックゾーンを設けるケースもあります。どんな土地に家を建てるかでゾーニングの仕方も変わるので、設計士さんとよく相談することがよいでしょう。

静かな場所にゾーニングしたい「プライベートゾーン」

家族みんなが使うパブリックゾーンに対して、寝室や書斎、子供部屋など家族それぞれが個人で使う部屋の集まりを「プライベートゾーン」といいます。プライベートゾーンは家族それぞれのライフスタイルをよく考えて配置することがポイントです。

それぞれの時間をゆったりと過ごせるよう、家の中でも静かな場所や人通りの少ない場所などに作ることをおすすめします。また、子供部屋の設計の際はご家庭の教育方針を重視するとよいでしょう。大人の目の届くリビングの近くに設けることもおすすめです。この時、子どものプライバシーも尊重することが大切。歳を重ねた後にも過ごしやすい場所を選ぶことも大切です。

生活の機能に関わる「サービスゾーン」もゾーニングで重視して

キッチンや洗面所、バスルームなど、生活の機能を支えるのが「サービスゾーン」です。主に料理や掃除などの家事をすることを考えて、使いやすい場所に設けることが暮らしやすさにもつながります。例えば、キッチンとお風呂場などの水回りを隣接させることで、家事動線を短く、動きやすい配置になります。また、寝室や子供部屋とトイレを近くに配置するといった配慮も考えられますね。サービスゾーンの配置で生活のしやすさにも関係するので、どこに置くかは家族でよく話し合うことがポイントです。

まとめ:家族の会話のきっかけにもなるゾーニング。たくさん意見を出して理想の家づくりを

いかがでしたか?今回は「ゾーニング」について言葉の意味やポイントについてご紹介しました。ゾーニングは具体的な間取りを計画するものではありません。家族のライフスタイルや動線、部屋の大きさや場所など、それぞれの意見を出し合って具体的な計画につなげる「アイデアの素」のようなものです。話し合うことで、家づくりに家族みんなが参加している意識が生まれ、よりよい家づくりができるのではないでしょうか。ご紹介したポイントを参考にしながら、ぜひ皆さんの家づくりを楽しんでみてください。

 

ファクトリーツール編集部

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