高気密の平屋の勾配天井は、音響にも最適?!
高気密・高断熱の家はルームシアターに向いている?
高気密・高断熱住宅とは、断熱材や気密テープなどを使用してできるだけ家の隙間をつくらず、家の気密を高めることで外気からの空気を入れないようにし、また二重窓などを取り入れ、中の空気を外に逃げないように施した住宅のことです。このような高気密・高断熱な住宅は、平屋を含めとても人気があります。
高気密・高断熱住宅は、外からの音を外壁が遮り、遮音で跳ね返し切れなかった音を壁の中の断熱材が吸収するため、外からの音が家の中にいても気にならないのが特徴です。また、逆も然り。気密性が高いため家の中の音も外に伝わりにくいのです。そのため、音漏れを気にすることなくシアタールームを思う存分楽しむことができます。
勾配天井を活かせる平屋は音の広がりも楽しめる
勾配天井とは、その名の通り天井が床に対して平行ではなく、斜め(勾配)になっている天井のことです。斜めの天井は視線が上がり広く見えるのが特徴です。2階を設けない平屋は勾配天井の良さを活かすことができる住宅タイプと言えます。
勾配天井のメリットは開放感あふれる空間そのものですが、実は音響効果としてもメリットが。天井空間に音が綺麗に反響してくれるので、臨場感ある音の広がりを楽しめます。アクション映画をはじめ、SF映画など大画面の映像とともに迫力ある音を楽しみたいですよね。
開放的なルームシアターが平屋なら実現できる
先ほども紹介しましたが、平屋の住宅は2階に部屋を設けないため、天井を高く取ることができるのが魅力です。縦に長い勾配天井の平屋でルームシアターをつくれば、映画館にいるような、あの開放感を味わえます。
平屋という限られた空間ではありますが、勾配天井を味方につければ、ダイナミックなシアタールームも夢ではありません。
シアタースクリーンの設置がいらないホームシアター?塗り壁のススメ
ルームシアターには、ビニールクロスではなく塗り壁を選ぼう
皆さんは住宅の壁の素材と聞いて何を思い出しますか?聞かれたらまずクロス張りの壁を思い出すのではないでしょうか。壁用クロスはデザインや色も豊富で選択肢も多いですが、継ぎ目や凹凸のあるテクスチャーも多く、ルームシアター用のスクリーンとしては向きません。そのため、シアタースクリーンを別に用意したり設置する必要があります。
そこでおすすめなのが、壁に塗装を施す塗り壁です。塗り壁は、壁全体を塗って行くので、つなぎ目や凹凸があるということがありません。そのため、特別にシアタースクリーンを用意しなくても、プロジェクターから投影された映像をキレイに映すことができるため、シアタールームをつくるオーナー様から人気があります。
漆喰の壁は、ルームシアターにおすすめ
漆喰とは、消石灰を主とした塗装材のことです。消石灰は静電気をため込まない性質を持ち、埃やゴミが付きにくいのが特徴です。長時間塗りたてのきれいな状態が保つことができるので最近改めて漆喰が注目されています。
色もいくつか選べますが、ルームシアターにおすすめなのはやはり真っ白な漆喰です。粒子の細かな漆喰を凹凸なく平らに塗ることで、何もしなくても壁がシアタースクリーンに変身します。調湿効果も高いので、繊細な機械やスピーカーなどの機材を置く部屋にも最適な壁材と言えます。
漆喰はルームシアターで気になる音にも強い
実はこの漆喰、音が反響しやすいという特徴があります。天井にも使える漆喰を壁面と合わせて塗ることで、音が柔らかく反響し、耳さわりのよい音響空間をつくりあげることができるのです。
勾配天井と漆喰の塗り壁を合わせることで、臨場感のある音を思う存分楽しむことができます。まさにルームシアターにおススメの素材と言えますね。
自分たちだけのルームシアターを叶えよう
いかがでしたか?今回は、ルームシアターに最適な家づくりについてご紹介してきました。
せっかく家にいる時間が長いからこそ、おうち時間を楽しめる環境づくりに取り組みたいものです。どんなプロジェクターやスピーカーを使うのか?など間取りを決める際に事前に相談することで、自分たちだけの理想のルームシアターに近づきます。
自由に設計できるのは注文住宅だからこその魅力です。せっかくの家づくり、とことん好きを詰め込んで楽しんでくださいね。