2021.12.29

愛知県・岐阜県で建てる無垢材を使った家。一年通して裸足で気持ちよく暮せる、無垢材のお手入れ・メンテナンス方法とは?

せっかくの注文住宅や規格住宅で家を建てるなら、無垢材を取り入れたいと考える方が多いと思います。経年変化を楽しめる美しい見た目や、心地よい肌触りを感じることができる無垢材。長く気持ちよく使うためにも、日頃のお手入れにも気を付けたほうが良いのでしょうか?実は無垢材は、メンテナンスのポイントさえ押さえておけば快適に使い続けることができるのです。今回は、無垢材のメンテナンスのポイントについてご紹介します。

無垢材とは?

家や家具に使われる木材。木を使って作られますが、気の使い方によって材料の名前が変わります。「無垢材」とは、一本の丸太から使用する大きさや形状に合わせて削り出された材料のこと。木を薄く削りだしたものを貼り合わせて使う合板や小さな木材を組み合わせて接着した修正材とは異なり、化学物質を使わずに木本来の良さを楽しめるのが特長です。

無垢材にはどんな特徴がある?

無垢材の魅力は、何より木の温もりや風合いをそのまま感じることができることです。人工的に作られたものではい自然素材を自宅に取り入れることでナチュラルな雰囲気を楽しめます。

また、無垢材は木をそのまま削り出しているので、材料にした後にも調湿効果があります。湿気が多い時には、木の中に吸い込み、少ないときには木材の中にある水分を放出するのです。このポイントが、無垢材がよく「呼吸」していると言われる所以です。

自然素材であるため、無垢材はキズが付きやすい、水を吸い込みシミになりやすい等と言われることが多いですが、それも生活しているからこそ。キズが何年も使っていくことで味わいを増し、愛着が沸いてくるのです。それに、日頃の簡単なお手入れで無垢材を長くキレイに保つことができます。どんなお手入れかご紹介していきましょう。

意外と簡単?!無垢材を使った家の日常のお手入れとは?

日常の掃除は、掃除機をかけるだけで基本はOK

無垢材を使用した床の場合、基本は掃除機をかけるだけで大丈夫です。住居用ワイパーなどを使用する場合は、塗装によってウェットシートが使えない場合があります。ドライタイプのものを使用するとよいでしょう。事前にウェットタイプを使用してもいいか確認しておくと安心ですね。

どうしても気になる汚れがある場合は中性洗剤を水で薄め、雑巾を固く絞って水拭きし、その後乾拭きしてください。あまり強くこすりすぎないようにしましょう。

水をこぼしてしまったら、すぐ拭き取ることが大切

水やジュースなどをこぼしてしまったら、すぐに乾拭きで水分を拭き取りましょう。水分を放置しておくとシミの原因になったり、床材の反りや割れの原因になってしまいます。気づいたときにすぐにケアすることで、美しい見た目や風合いを保つことにつながります。

床の隙間に挟まった汚れを取るのは爪楊枝がおすすめ

日々のお手入れでなかなか取れない汚れやゴミが、床(フローリング)の目地に挟まることがあります。掃除機で取り除くのがなかなか難しい場合は、爪楊枝がおすすめ。爪楊枝を使って掻き出すように汚れを取り除いてみてください。見た目の美しさだけでなく、裸足で過ごした時の気持ちよさが変わりますよ。

無垢材の床にキズが…どうしたらいい?

無垢材には、水分を吸収して伸縮する性質があります。キズやへこみが出来てしまった場合、水分を吸収させることで元に戻すことができることがあります。まずは水を含ませたティッシュや雑巾を置いて、キズや凹みが付いた箇所に水分を吸収させるように試してみましょう。ここでのポイントは、きちんと拭き取ること。水分が多すぎると逆に反りの原因にもなりますので、きちんと拭き取るようにしましょう。

また、引っかきキズなど小さなキズはサンドペーパーで軽く削り取り水ぶきをすることで目立たなくなる場合があります。(仕上げ塗装により出来ない可能性もあるので、一度工務店に相談すると安心です。)これらの修復方法は、無垢材だからこそ。合板タイプの床材ではできませんので注意してください。

無垢材の床に大きな反りや割れが…どう補修すればいい?

無垢材は先ほどご紹介したとおり、呼吸をしています。長く使っていると床の一部に反りや割れが出てしまうこともあります。そのままにしておくと危険な場合があるので、張り替えを検討する必要も。そのような状況になってしまったら、プロに相談するのが得策です。

無垢材の塗装方法で変わる、お手入れ方法とは

無垢材の仕上げは塗装によって異なる

無垢材の代表的な仕上げには、自然油を床材に馴染ませるオイル塗装と、床材に薄い膜をつくるウレタン塗装があります。

オイル塗装は無垢の素材感や風合い、肌触りを楽しめるのがメリットです。またウレタン塗装にはキズや水に強い特徴があります。それぞれにあったメンテナンスをしましょう。

オイル塗装の場合

オイル塗装の場合、数年に一度自然塗料を塗ってあげるか、天然素材のワックスがけをしてあげましょう。ワックスがけの際は、その前に汚れを簡単に落としておくとよりキレイにしあがります。ワックスがけは汚れだけでなく、ちょっとしたキズも目立たなくなることがあるので、塗装が完了したあとにまた新しい気持ちで心地よく使うことができます。

ウレタン塗装の場合

ウレタン塗装の場合、塗装自体がもともと汚れにも強いため、日常のお掃除で大丈夫でしょう。冒頭にご説明したように、ゴミは掃除機で吸い取り、ちょっとした汚れは乾拭きか固く絞った雑巾でお手入れをしてください。

経年変化を楽しめる無垢材を日常に取り入れよう

新築の家が完成し住みはじめると、細かいキズや汚れも気になり少し神経質になることがあるるかもしれません。しかし、無垢材の醍醐味はやはり、キズや色合いなど、経年変化をも楽しめることにあります。

風合いがかわったり、肌触りが変わったり、暮らす人に馴染む経年変化は悪いことばかりではなく、日々の暮らしに愛着と心地よさをもたらしてくれます。日常のお掃除や大掃除、数年に一度の塗装・ワックスがけさえ心がければ、いつまでも気持ちのいい無垢材を楽しめますよ。ぜひ取り入れてみてくださいね。

ファクトリーツール編集部

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